共同生活でストレスをためない気持ちの伝え方

共同生活でストレスをためない気持ちの伝え方

初対面の2人が共同生活

私が、アウトドア専門学校の1年生だった頃、自然ガイドの勉強をするために、約1ヶ月、インターンシップで、北海道の知床に行きました。

宿泊場所は、インターンシップ先の会社が持っている、2階建ての一軒家です。

知床に来てから、1週間くらいが過ぎた時、20歳の大学生の男性が、新しくインターンシップに来たので、私は彼と、この一軒家に2週間ちょっとの間、一緒に住むことになりました。

部屋は別々ですが、リビングや風呂場などの共有スペースは、一緒に使います。

初対面の男2人の共同生活がスタートしました。

ストレスが溜まり始める

彼は、とても料理が上手でした。

ホールトマト缶を使って、パパッと料理をしたり、浅漬けを作ってみたり、特製の味付けのパスタも作ってくれました。私も料理が出来ないわけではないですが、彼の方が慣れてるし、得意でした。

そうは言っても、彼だけにご飯の支度を任せるのは、さすがに悪いので、作業を分担して、食事は一緒に作るようにしていました。ただ、2〜3日も一緒にいると、だんだん彼の性格も分かってきて、ちょっとずつストレスも出てきました。

何かというと、

彼の「作業が雑なこと」です。

 

わたしの代わりに料理を作ってくれるのは、うれしいし、ありがたいです。

でも、使った調味料や道具がそのまま。食器を洗っても決まった棚に戻さず、適当にその辺に置いていました。

 

几帳面な性格の私からすると、ちょっと気になります

一度そう思うともうダメですね。

彼が何かするたびに、その雑さが目についてしまい、気になって仕方がないわけです。

それが徐々に不満やストレスになっていきました。

 

自分の気持ちの伝え方

そんなことで、そこから1日か2日は、「言おうかなぁ、どうしようかなぁ」と迷っていました。

でも相手は、初対面の人。

言い方を間違えると相手を怒らせてしまうかもしれないし、気まずくなる。

そうなると、あとまだ、2週間近く一緒に暮らさないといけないのでツライ。

でも、言わないと始まらない。この先、ずっとストレスになっていく。

私なりに、今ストレスに感じていることの伝え方を色々考えました。

 

「どう言えば相手を傷つけずに、しかも、ちゃんと伝わるのか?」

 

たとえば、こんな言い方、、、、

 

「〇〇さん、片付けるの苦手ですか?」

「適当なとこあったりしますか?」

「いつもそんな感じですか?」

どれも言い方をは柔らかいけれど、どこか本質をついていないような、パッとしませんでした。

 

自分の言葉で伝える勇気

色々とグダグダ考えてみましたが、結果的に私は「一番自分の気持ちが伝わるだろう言い方」 を選ぶことにしました。

正直、相手がどう思うか分からないし、どうなるかも分からない。

怖い。

けれど、最初に出てきた言葉。最初に感じた気持ちを、勇気を出してそのままストレートに伝えることにしました。

 

『次、気になったら、言おう』

そう決めました。

 

そしてその日の晩です。夕飯をつくり、2人で食べて後片付けをしました。

いつも通り、彼は、適当に食器を片して置きました。

なので私は、思い切って、言ってみることにしました。

 

 

「・・・・〇〇さんって、雑ですか?」

 

 

そう言うと彼は、私の方を振り返って、照れくさそうに笑いながら『バレてしまった』という感じで、

 

 

「・・・・ はい!!」

と応えてくれました。

 

 

この時の私の気持ちは、

『・・・・よ、、よかったー!!』

の一言に尽きます。

彼の表情をみて、内心、ホッとしました。

一見すると、相手が怒ってもいいような言い方なので、場合によっては、気分を悪くする可能性もありました。

ですが、その後の関係は、結果的にどうなったか、というと、、、、

 

相手(彼)との関係性が、グッと縮まりました。

腹を割って話すことができるようになったと感じました。

 

彼の本音

インターンシップも終わりを迎える頃、夜に、彼とお酒を飲みながら話した時、彼が言っていました。

「あの時の松崎さんの 『〇〇さん、雑ですか?』 、がすごく良かった。あの言葉がすごいしっくり来た。あれで仲良くなれた」

彼がそう言ってくれたので、私も正直に、「いや、もしかしたら怒るかもとか、色々考えたんですよ」と言ったところ、彼はいや、あの言葉しかなかった。あの言い方しかありえなかった。あれ以外の表現だったら、ダメだった」と言っていました。

それを聞いて「(ああ、ほんと、言って良かったな)」と思いました。自分の言葉で伝えること、勇気を出すこと、リスクをとった甲斐はあったなと。

 

おかげで、それからの2週間は、すごく楽しく過ごすことが出来ましたね。

 

言葉にしないと伝わらない

もちろん、共同生活をしている以上、ストレスが全くのゼロということわけでは、ありませんでした。でも、最初に何も言わないで、ずっと言いたいことを溜め込んでいたら、精神的にもっと疲れていました。

だから思ったことは、言わないと伝わらないし、誰も気づいてくれない、ということです。

 

当然そこには、言ったことでどうなるか分からない怖さはあります。でも、言わないままでいると、ずっとそれが気になっるし、相手への不満も溜まります。それがストレスになります。

お互いが言いたいことも言えず、ストレスを抱えた関係が、ずっと続いていくことになります。

すべてが自分の思う通り、上手くいくわけではありません。

けれども話すことで、自分の中でくすぶっていたグタグタした気持ち、もんもんとした感情、ずっと同じことを考え続けている時間もストレスも減ります。

結果色々考えたとして、自分が言いたいことを言って、相手がどういう反応をするかは、相手本人にしか分かりません。

 

自分に出来ることと言えば、相手が何を言ってきてもいいように、先にイメージトレーニングをしたり、受け止めるだけの心の準備しておくことくらいです。

でもある程度、相手の反応を予想しておけば、こっちのダメージも少し軽くなりますよね。

 

まとめ

自分が本音を語ったとき、相手がどういう反応をするかは、本人にしか分かりません。

ですから、言いたいことを言うときの気持ちは、「どうなるか分からないけど、後はあなたにお任せします」という感じです。

ほんのすこしリスクをとる勇気を持つことで、今自分が抱えている不満やストレスが解消されることがあります。

 

「今より人間関係を良くしたい」

 

そう思う方は、自分の気持ちを素直に、正直に伝えてみてはどうでしょう?

勇気がいることだとは思いますが、意外な反応が返ってくるかもしれませんよ。