「怖い話」に学ぶ!人を惹きつける話し方と5つのテクニック

ろうそくの火 人間関係・コミュニケーション
記事内に広告が含まれています。

怖い話、好きですか?

私はお笑いやバラエティ番組が好きなのですが、時々、怖い話や怪談も見ることがあります。

怖い話は、同じ話でも語り手によって雰囲気や聞きやすさが全然違います。

仕事でも「この人の話はスッと入ってくるな」と感じることがありますが、それと似たようなことを思うときがあります。

なぜなら、怖い話には話芸のテクニックがふんだんに詰まっているからです。

そこで今回は、怖い話のテクニックについてご紹介します。

「人を惹きつける話し方とは、一体何なのか?」ぜひ、参考にしてみてください。

怖い話には、話芸のテクニックが隠されている

怖い話には話芸のテクニックが詰まっている

怖い話には、落語、講談、リアクション、漫才など、あらゆる話芸のテクニックが詰まっているといわれています。

さまざまな語り手の怖い話を聞いてみるとわかりますが、話し方が落語っぽい人もいれば、自然な雰囲気で話す人など千差万別です。

話の組み立て方も見事です。

怖い話を聞くときは内容に注目しがちですが、聞き手を惹きつけるための「導入部分」、話の核心へと向かうための流れ、話す手順・構成などは、おもしろい話にも通ずるものがあります。

たとえば、会議のプレゼンでも話の流れがスムーズだと、聴衆側も聞きやすいでしょう。

それと同じで「どうやって観客に伝えるか」という思いが、怖い話の語り手にも感じられます。

あえて怖い話の本編で語らず、最後の締めで「実はこの時、体験者は〜」と補足情報で興味をそそり、深みを出すのも一つのテクニックですね。

人を惹きつけて、魅了する話し方のテクニックが怖い話には詰まっています。

オチがなくても、怖い話が成立する不思議

オチがなくても、怖い話が成立する不思議

日常会話でやたらと「で、オチは?」とオチを請求する人がたまにいますが、怖い話はオチがなくても成立します。

なぜなら、怖い話に幽霊などが登場する、普通では考えられない内容なので、不確かな感じでまとめても問題ないからです。

起承転結でいえば、「起・承・転」まではあるけれど、「結」がなくてもOKということです。

たとえば、以下のようなことです。

  • 【起】夢で古びた洋館をよく見るようになる
  • 【承】ほとんど毎日その夢を見る中、ある日、友達に旅行に誘われる
  • 【転】旅先で夢に登場する洋館を発見する
  • 【結?】怖いので中に入らず、そのまま帰った

はっきりいって聞いている側としては、「結」がないとモヤモヤした感じのまま終わることになります。

話を聞いた後「なんだかスッキリしない」というのは、よくあることです。

ですが、怖い話は本当かもしれないし、空想かもしれない話なので、「怖いことがあった」という事実だけでも十分に成立します。

こんなことは普通のエピソードトークなどではありえないことですが、よくわからない非日常体験といえる怖い話では、オチがなくてもいいのです。

怖い話に隠された、人を惹きつける5つのテクニック

怖い話で注目すべき5つのテクニック

私は別に人に怖い話をするタイプではありませんが、怖い話や怖い話をしている語り手には興味があります。

ここでは、仕事のプレゼンやおもしろい話をするときに役立ちそうな、怖い話の5つのテクニックについて解説します。

(1)大きな声を出さなくても怖さを演出できる

怖い話というと、よく怖さを煽るために大きな声を出すことがありますよね?

「ドンッ!」「お前だっ!」などが、その代表かもしれません。

でも、さまざまな語り手を見ていて思ったのは、「別に大きな声を出さなくても、怖さは演出できる」ということでした。

たぶん必要な情報をしっかり伝えていれば、聞き手側が状況をリアルにイメージできるので、過剰な表現は必要ないということなのでしょう。

逆にしっとりした話し方が、妙に不安感があるというか「怖いな…」と感じるときがありますね。

これは私の好みもありますが、私は大きな声を出す語り手が苦手です。

部屋でイヤホンを使って怖い話を聞いていて、突然、大声を出されるとびっくりするし、それがとても不快だからです。

なので、淡々と話す語り手の方が好きだし、話も聞き取りやすいなと感じます。

(2)「あー」「えー」など余計な言葉はカットする

会議のプレゼンや発表にも通ずることですが、「あー」「えー」「まー」など余計な言葉はない方が、話は聞きやすくなります。

たとえば、プレゼンでやたらと「あー」とか「えー」とか言っている人がいると話が聞きにくいし、その言葉が耳に残りませんか?

怖い話でも同じで、上手い語り手は余計な言葉をカットしています。

(3)細かく具体的に情報を伝える

「この人の話おもしろいな」と感じる怖い話の語り手は、間違いなく情報を細かく伝えています。

怖い話でもおもしろい話でも伝えるべき情報が足りていないと、聞き手はその場面を具体的にイメージすることができません。

たとえば、ただ「女の幽霊」と言われるよりも、「白いワンピースを着た、長い黒髪の女の幽霊」と言われた方がイメージしやすくなります。

そこに「夜、雨が降っていたのに、傘も差していなかった」など、細かい情報を伝えていくことで、さもそこに自分がいるかのようにリアルな場面を頭の中に描けるのです。

聞き手にしっかりと怖さを感じてもらうために、必要な情報は漏れなく伝えています。

(4)核心部では、言葉の流れを速くして臨場感を出す

テンポやリズムを変えるのは、話の常套テクニックです。

怖い話では「いよいよ何か起こる」「クライマックスだ」といえる場面で、臨場感を出すために言葉の流れを速くすることがよくあります。

いわゆる「たたみかける」というやつで、言葉と言葉の感覚を短くして、恐怖によるスピード感を出すのです。

「Aくんは急いで家に帰って、玄関のカギを閉めると外から『ドン、ドン、ドン!』」といった具合ですね。

これを丁寧に話すと「Aくんは急いで家に帰って、玄関のカギを閉めた。すると外から『ドン、ドン、ドン!』」となりますが、「すると」の言葉が入った分だけ、話の流れは遅くなります。

臨場感や恐怖と伝えるという意味では、反対に「沈黙をつくる」というテクニックもありますね。

これは逆に、言葉と言葉の間のスピードを落として、間をつくるという技法です。

玄関扉をたたく音を「コン、コン、コン」ではなく、「コン、コン……コン」と最後の「コン」だけ間を空けると、少し不気味な感じがしませんか?

思わず聞き入ってしまう語り手は、臨場感を出すために話のスピード・リズムをコントロールしています。

(5)オノマトペを使っている

オノマトペとは、「ひたひた」「ザーザー」「ニヤニヤ」など、自然の音や周囲の音などの状態・状況を表した言葉の総称です。

怖い話で「雨がザーザー降っている」「ヒタヒタと足音が…」などの表現がたくさん出てきます。

聞き手に舞台となっている場所や状況を伝えるために、怖い話でオノマトペは不可欠な表現といっていいでしょう。

まとめ

肝試し

怖い話には、人を惹きつける話し方のテクニックが詰まっています。

「どうしたらもっとおもしろい話ができるのか」「伝わる話し方ができるのか」と思っている人であれば、参考になる部分がきっとあります。

私のおすすめは、三木大雲さんと朱雀門出さんです。

三木大雲さんは、実体験に基づく話が多く、話し方もゆったりしているので、聞いていて心地いいですね。

朱雀門出さんは、起承転結の「結」がない話もあってモヤっとしたまま終わることもありますが、それが逆にリアル感を掻き立てます。

お二人とも淡々と話すので聞きやすく、大声系が苦手な人にもおすすめです。

ぜひ、怖い話に興味のある人は、語り手の話し方にも注目して見てみるといいでしょう。