資格を取らないとクビ
今年の9月末まで保険代理店の正社員で営業をしていましたが、5月末までは某大手保険会社の研修生でした。
研修生というのは、保険会社が設けている制度で、将来の代理店スタッフを育成する目的や、保険代理店として独立起業してもらうために設けている研修生制度です。
私がそれを利用していました。
研修生には3ヶ月毎に契約更新があります。
決められた更新基準(いわゆるノルマ)があり、達成出来ない場合は、即クビです。
達成出来なかった更新月で、強制的に退社となる制度です。
その更新基準の一つに、資格の取得がありました。
資格は数種類の資格を取らないといけなかったので、数ヶ月おきに試験がありました。
営業を始めた頃に取る資格は、「あなたに保険を売る資格を与えます」という、保険募集人として最低限必要な資格だったので、取る目的がハッキリしていました。
保険を売る以上、その資格が必ず必要で、使うことが決まっていたからです。
無駄な資格
ですが段々と、無駄に感じる資格勉強が増えていきました。
ただ保険の応用知識を試すだけの試験であったり、業界の慣習でやっているような資格試験が目立つようになってきたわけです。
それは研修生を終えて、代理店の社員になってから、もっと顕著になりました。
その資格を取っても、何の実績にも評価にもならないようなもの。
売上げに直接関係のなく、ただ会社が資格保有率を上げたいだけで取らせているような、無意味な資格取得の話が多くなりました。
つまり、持っていようがいまいが仕事の成果には全く関係ない資格です。
私は、それがすごく嫌でした。
時間の無駄としか思えなかったからです。
それでも研修生時代は、資格を取らないとクビになってしまうので、資格勉強にはあまり時間をかけず短期集中で最低限のことだけやって何とか乗り切りました。
自分にとって必要であれば、無駄じゃない
私は無意味な資格勉強が嫌いですし、時間がもったいないと感じるのでしません。
ですから、その資格が無いと絶対に出来ない仕事や、「使う」と決めた資格以外は取らないことにしています。
ただ、アウトドア専門学校に入学した当初は、まだやりたいことも、好きなことも見えていなかったので、興味のあることは片っ端からやってみようというスタンスでした。
ですから、『 国内旅行業務取扱管理者 』の資格も取りました。
結果的には今、その資格は使っていませんが。
でも当時は、これから自分が何をして生きていくのか決まっていなかったので、今後使うか分からない資格でも、自分の興味の範囲のものならば、取得するようにしていました。
なぜなら、自分が「この道で行く!」と決めたときに、その資格がなくて困ることだけは避けたかったからです。
勉強しなかったことを後悔するのだけは、絶対に嫌でした。
ですから、その時の試験勉強が無駄だったとは、全く思いません。
資格は自分の為に取るもの
転職するとき、資格を持っていると有利と言われますが、どうなんでしょうか?
履歴書に書けて、面接で評価されるレベルとなると、結構ハードルが高いと思います。
仮に、TOEIC 890点とかなら分かりますが、面接で「漢検2級です」と言われても、
面接官「ふーん・・・」じゃないですか。
私の考えとして、資格は、誰かの為に取るものではなくて、自分の為に取るものだと思っています。
「この資格があれば面接に有利」という理由で、毎日こつこつ勉強して取ったのに、面接で評価されなかったら、がっかりしますよね。他人の為に資格を取ると、そういうことが起こります。
ですから、資格は自分の為に取った方がいいです。
資格を取ろうと思った時は、下のような質問を考えてみるのがおすすめです。
- なぜ、その資格を取るのか?
- それは絶対に必要な資格なのか? 趣味なのか?
- その資格が無いとやれないことなのか?
- 今後、その資格は使う気はあるか?
資格勉強を始めると、そこに多くの自分の時間を使うことになります。
無駄な資格勉強に終わらせない為にも、始める前のビジョンが大事です。
まとめ
資格を趣味で取っている人は別ですが、資格はあくまでも手段です。
行政書士、看護師、自然ガイド、ケアマネージャー・・・
自分のやりたいことをやるために資格は取るものだと、私は思っています。
ですから、保険の仕事をしている時は、保険募集人の資格も取りました。今は仕事を辞めたので無効になりましたけど。
資格は使って、初めて価値があります。