言わないだけ。みんなテストライティングに落ちている

テストライティング ライティング・文章
記事内に広告が含まれています。

【更新:2019/12/18】

クラウドワークスやランサーズなどで契約前に行うテストライティング。

無事に採用となれば嬉しいですが、残念ながら不合格となることもあります。

私もライターを初めて1年目の頃は、テストライティングに何度も落ちました。

定期的に執筆させてもらっているクライアントさんもいたし、多いときにはクラウドワークスで月20万以上稼ぐこともありました。

それでも、落ちるわけです。

不合格の報告を受けたクライアントさんとは、事前のメッセージのやり取りも良好で、先に添付した過去記事にも満足してもらえた様子でした。

その前フリが効いているぶん、「今回は残念ながら……」と、不採用のメールをもらったときはかなりダメージを受けたものです。

そこで今回は、私がテストライティングについて思っていることを書いてみました。

 

言わないだけで、ほとんどの人が落ちた経験をしている

Twitterなどを見ていて思うことは「テストライティングに落ちました」というツイートは、「合格しました」というコメントより圧倒的に少ないということです。

「チャレンジします」「採用されました!」といったポジティブな発言は多いのですが、自分が不合格になったことをツイートする人はあまりいません。

程度の差はあれ、人は誰しも「かっこいい」「素敵」などと思われたいものなので、「テストライティングに落ちた……」というコメントがほとんどないのも頷けます。

正直私も「落ちた」ということはなかったことにして、合格した記事や上手くいったことだけを載せた方が「かっこいいよな」と思います。

しかし、ネットやSNSで不合格になったというコメント見ないからといって、みんながみんな毎回テストライティングに合格しているわけではないですよね?

チャレンジする回数が多い人ほど失敗する回数も増えるので、不合格になる可能性も上がります。

駆け出しのWebライターや初心者であればなおのことです。

ただ、そんな事実を公表してくれる人は、圧倒的に少数派です。

私も、テストライティングを受けたこと自体は報告しても、結果が不合格になっ場合にはかっこ悪いので、「黙っていよう」と思うことがあります。

テストライティングに落ちると、自分のライティング技術に自信をなくすということも理由の一つかもしれません。

みんな言わないだけで、あちこちで同じような経験をしているものです。

失礼なテストライティングも多い

「この度はスカウトのメッセージを送らせていただきました」といったような特別感を出しておきながら、当たり前のようにテストライティングをするクライアントさんがいます。

テストライティングは、「この人にどれくらいの文章力があるのか」という実力を測るための試験であり、契約前の判断材料です。

クライアントの視点から考えて、納得のいく契約をするためにも必要なことはわかっています。

しかし、スカウトしておきながらテスト単価が通常単価よりも低かったり、無料であったりするのはちょっとおかしいと思います。

特に「テスト記事=無料」という場合は、執筆の大変さをクライアントが分かっていない可能性もあるので、テストライティングに落ちたのであれば、逆に好都合だったとも考えられます。

仮に契約したとしても、今後の展開として「作業量が多い割に、単価が低い」ということもありえるからです。

それに、ランサーズなどのスカウトの中には、実績URLを見せれば即執筆という依頼もあります。

私も過去にテスト記事なしの案件を受けたことがあるので、必ずしも毎回テストライティングが必要というわけではありません。

テストライティングは、ライター側にとってもお試しの機会

テストライティングは「依頼主がライターを試すもの」という印象が強いですが、実はライター側がクライアントを試す機会でもあります。

実際に記事を書いてみると「作業量と単価が釣り合っていない」「クライアントの対応が悪い」といったことを感じることもあるでしょう。

そこで、どうしても納得がいかない点があるのであれば、仮に合格しても「お断りする」という選択肢もあります。

私も過去にテストライティングで合格したにもかかわらず、単価やコミュニケーションなどの理由から辞退したことがあります。

依頼主が事前にライターの実力を見たいのと同じように、ライター側もクライアントの様子や対応を見たいので、テストライティングはライター側にとっても「お試し期間」と考えるくらいでちょうどいいのかもしれません。

クライアントとの相性もある

これまでいくつか執筆のお仕事させていただいて思ったのは、クライアントとは相性の良し悪しもあるということです。

依頼主やメディアによって求められる執筆力も違いますし、体言止めの有無など他のメディアでOKとされる表現が、そのメディアではNGとされることもあります。

テストライティングに落ちたとき、「今、継続しているクライアントさんは私の何がいいのだろう」と思うことがたびたびありますが、採用してくれたということは私に何か価値を感じてくれたのでしょう。

「捨てる神あれば、拾う神あり」といった気持ちでコツコツ記事を書き、腕を磨いていけば、自分を評価してくれるクライアントさんに出会えると私は思っています。

気持ちが落ち着いたら、自分の書いた記事を見直してみる

テストライティングで不合格になったとき、落ちた理由がわからないとモヤモヤしますよね?

断言はできませんが、基本的に落ちた理由は「記事の質がクライアントの求めているレベルに達していなかったから」だと言えます。

たとえば、以下のような点です。

・〜です、〜です、など同じ語尾が連続している
・「思います」などの主観が混じっている
・テーマとズレている
・メディアの文体(です・ます調など)と合っていない
・コピペ判定率が高い、、、などなど

気持ちが落ち着いてきたら、一度、自分の書いた記事を見直してみると、次に合格するヒントが見つかるかもしれません。

テストライティングで落ちる原因や対策については、平均月収70万円のフリーライター「とっとこランサー」さんがブログで丁寧に解説しているので、興味のある方はぜひこちらもご覧ください >>> テストライティングで落ちる原因と具体的な3つの対策

私もテストライティングに落ちた原因が分からなくて悩んでいたとき、とっとこさんのこの記事にずいぶんと助けられました。

テストライティングで悩んでいる方にとっては、とても参考になる記事です。

そして、自分の書いた記事を見直して反省したら、「これはこれ」と落ちたことを一つの結果として受け止めてサラッと流すことも、気持ちを切り替える上では大事なことだと思います。

まとめ

テストライティングは、受かりたいと思う気持ちが強ければ強いほど、落ちたときのショックは大きいものです。

しかも、落ちた理由がハッキリとわからないのがまたツラいですよね。

単純に記事の質が低かったといえばそれまでですが、同じ文章でも高く評価してくれるクライアントさんもいるので、結果、相性もあります。

他の人も公表していないだけで過去にテストライティングに落ちたことがあり、自分と同じ経験をしているのだと思えば、またテストライティングを受けてみようかなという気持ちも湧いてくるはずです。