話がわかりやすい人は、子どもでも理解できる簡単な言葉を使う

話がわかりやすい人は、子どもでも理解できる簡単な言葉を使う

仕事関係の人や友達と話していて「うまく話が伝わらない」と感じたことはありませんか?

相手に伝えたい気持ちはあるのにうまく説明できない。そんな悩みです。

私は過去、市役所職員や保険営業など人前で話す仕事をしてきました。今でも子どもの体験活動指導で説明したり、教えたり、自分の気持ちを話す機会があります。

そのたびに意識すること。それが、わかりやすく話すことです。

「どうしたらもっとわかりやすく話せるのか?相手に伝わるのか?」

仕事に限らず、雑談でもわかりやすく話すことを考えます。なぜなら相手が理解できない話よりも、理解できる話をした方が楽しい時間になるからです。

 

そこで今回は、私の経験を元に、話がわかりやすい人の特徴について考えてみました。

「私の話はわかりにくい」と感じている人の参考になると幸いです。

 

話がわかりやすい人は、簡単な言葉を使う

思うに、話がわかりやすい人は、簡単な言葉を使っています。

専門用語や難解な言葉を避けて、できるだけわかりやすい言葉を使うようにしています。

なぜなら、平易な言葉の方が相手の芯に伝わりやすいからです。

専門家としてその道の専門用語を使うとかっこいいですし、相手にスマートな印象を与えるかもしれません。ですが、こちらの話が相手に伝わらなければ、豊富な知識量や経験もまったく意味がありません。

 

私は前職で保険の営業をしていましたが、保険がまさにそうです。

保険は、老若男女問わず、幅広い年代の人が加入する商品です。

70歳のおじいちゃん・おばあちゃんから、学生、サラリーマン、主婦など、知識も経験も異なる人に商品の説明をしなければなりません。

具体例として、保険営業マンが、初めて車を購入した21歳男性に車の保険を説明する場面を挙げます。

基本的の説明は、以下のようになります(保険内容は、あくまで参考にとどめてください)。

 

「車の保険ですが、対人・対物賠償は無制限にして、人身傷害以外に〇〇傷害特約もつけておくと安心ですよ」

 

もし相手が車の保険について予備知識を持っていれば、この説明で十分かもしれません。

ですが、車に興味がない人、初めて車の保険に入る人にとっては、意味不明な呪文にしか聞こえないでしょう。

 

私であれば、以下のように説明すると思います。

 

【 簡単な言葉Ver. 】

「車の保険ですが、人をケガさせたときと、他人の車にぶつけたときに出るお金は無制限にしておくのがおすすめですよ。」

「あと、自分がケガをして出費したときの補償のほかに、ケガで入院した時点で決まったお金がもらえるオプションがあるとよくないですか?」

といった感じです。

言葉の数は多くなりますけど、車の保険初心者にもわかりやすい説明になるかと思います。

こまかい情報はあとから足す

むずかしい単語を簡単な言葉に置き換えると、一つ問題が発生します。

それは、専門用語を使ったときと同じ分量を話しても、カバーしきれない部分が出てくるということです。

先の例でいうと「人身傷害」という専門用語です。厳密には、人身傷害は自分のケガだけでなく、一緒に車に乗っていた同乗者のケガも補償してくれます。

ですが、私の簡単な説明には、その説明が一切入っていません。では、どうするか?

あとから情報を足してあげればいいんです。

最終的には全部説明するとしても、最初は簡単な言葉を使って、メインの情報をまず説明する。一度にたくさんの情報を与えられると、相手も混乱しますからね。

まずはメインの情報を「どんっ」と説明して、細かい点はあとから補足する。

これだけで話がかなり整理できると思います。

ポイントを絞って短く話す

話がわかりやすい人は、ダラダラと話す印象がないですよね。

簡潔に、ポイントを絞って話す印象です。

話がちゃんと伝わるために必要な、前提知識や情報は話すけれど、余計な話はできるだけカットする。

だからこそ、話がわかりやすい人の話は、スッキリと整理されているわけです。

 

具体例に、私が配送のアルバイトをしていたときの話をしたいと思います。

私の仕事は、複数の個人宅に某企業のタオルを配布するというものでした。

普通、配達といえばお客さんが荷物を受け取って完了ですが、私の扱っていた荷物はちょっと特殊でした。

1回目の訪問と、2回目の訪問をして不在であれば、以降の配達はしなくていい、というものです。

3回目以降の配達は、お客さん自身が不在票の連絡先をみて、送り主の方と直接連絡を取ってもらうというシステムになっていました。

 

そんなバイトをしていた時、不在票を入れたお宅から私の携帯に着信がありました。

 

電話をかけてきたのは、すでに2回目の配達が済んだお宅でした。

私としては、「〜さまのお宅には2度訪問いたしましたので、以降は不在票にあります〇〇へ直接お電話ください」と説明したかったのですが、相手の方は一方的に話すばかりで、私が話し終わるまで話を聞いてくれませんでした。

何度も説明を試みるわたしに、相手の方がイライラしてきて「結論から言え!」と言ってきました。

「しょうがない」と私も思ったので、すべての説明を省力して「〇〇に電話してください!」と伝えました。

急に私がハッキリした口調で話したので、相手も「お、おう、、、」と言って、電話を切りました。

 

この対応が必ずいいとは言えませんが、これくらい簡潔な言い方を望む人もいるということです。

知識量をひけらかさない

話がわかりやすい人は、自分の持っている知識をひけらかすようなマネはしません。人からよく見られたいと、豊富な知識量を誇示すると、知識をひけらかす行為は、ただの自己満足と知っているからです。

ですから、相手の知りたいことや質問に対して誠実に答えるようにします。豊富な知識量は、たとえの上手さや引き出しの多さとなって会話に現れるのです。

例外としては、自分と同じ職種の人や、その分野で自分と同等以上の知識を持っている場合には、専門用語を使った方が話もスムーズで展開も早くなります。

ですが、そうでない場合は、まず相手に話が伝わらないことには何の意味もありません。コミュニケーションは、決して一方通行のものではなく、お互いに理解して初めて成り立つものです。

話がわかりやすい人は、自分の知識や経験をほぐしていって、相手にとって一番わかりやすい、伝わる言葉を選ぶようにしています。

 

話がわかりやすい人は、子どもにも理解できるように話す

自分の話がわかりやすいかどうかは、小学生くらいの子どもと話すとよくわかります。

子どもには専門用語も難解な言葉も通じませんし、普段当たり前に使っている言葉ですら通じないことがあります。

私は昔、子どもとキャンプ活動をしていたときに、小5の女子からたわいない質問を受けました(詳細は忘れました)。

それに対してわたしは「あぁ。それは普通にやったらいいよ」と答えたのですが、その子から「普通って何?」と言われてしまいました。

その後、その子は「自分にとって普通でも、私との普通は違うんだからね」と言っていました。

ものすごくまっとうな忠告です。

 

子どもと話すときは大人との会話する以上に、わかりやすく話さないと伝わりません。

ですが、小学生にも自分の話が伝わるということは、わかりやすい言葉遣いが出来ているということです。

小さい子に理解できる話し方ができるということは、当然、大人にも話が伝わりやすくなります。

子どもはリアクションが素直

もう一点、子どもと大人の違いを挙げます。それはリアクションです。

子どもは基本的に、リアクションが素直です。

こちらが質問したことに対して、

・おもしろい(おもしろくない)

・意味わかんない

・何も言わない

・不思議そうな顔

・笑う

・喜ぶ

・ちゃんと答える

など、その質問で感じた気持ちを素直に表現して返してくれます。

この「ハッキリ表現してくれる」というのが、自分の話し方を確認する上で大事なのです。

相手の感情が揺れ動いたということは、自分の言葉がちゃんと相手に伝わっているという証拠ですからね。

 

その意味で、相手が「ハッキリ表現してくれる」人であれば、別に大人でもいいわけです。

ただ子どもの方が、人目を気にしたり、知らないことを知ったかぶりするようなことが少ないので、こちらに話に対する反応をダイレクトに感じることができる、というだけです。

まとめ

話がわかりやすい人は、簡単な言葉を使います。それは相手の立場で物事を考えているからです。相手が理解しやすいように必要な情報だけを選び、話はコンパクトに整理。説明が足りない部分はあとから補足するようにして、相手が混乱しないように一度に伝える情報は少なくします。そんな感じでしょうかね。