アニメ『僕のヒーローアカデミア』は、ただのSF特殊能力アニメじゃなかった

12 人生哲学
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アニメ『僕のヒーローアカデミア』をAmazonプライムで見ました。

今までも存在を知っていたし、テレビ放送もちらっと見たことがあるのですが、「なんかカラフルなSFバトル系だな」といった印象で、特にハマりませんでした。

「個性の強いキャラクターが目立つだけのアニメ」と思っていたので、むしろ敬遠していたくらいです。

でも、Amazonプライムでちゃんと見てみると、これが実におもしろい。

まだ4話しか見ていない時点で、やたらと感動してしまいました。

ただのSF特殊能力アニメだと思っていて、ごめんなさい。

週刊少年ジャンプでも連載中の『僕のヒーローアカデミア』ですが、これまで単なる派手なSFバトルものだと思って避けてきました。

「強烈な個性のキャラが活躍するだけのアニメかな」と思っていたので、正直「見なくてもいいかな」と思っていたんです。

でも、ごめんなさい。

Amazonプライムで第1話を見て、すぐにその考えが間違っていたことに気づきました。

それぞれのキャラが自分自身の弱さや恐れと向き合い、立ち向かっていく姿は、めちゃくちゃ感動できます。

個性的なヒーローが活躍するバトルアニメであることには変わりないんだけど、個性のない主人公やライバルたちに感情移入してしまうんですよね。

これはただのSF特殊能力アニメじゃないな、と思いました。

今までちゃんと内容も見ずに、敬遠していた自分が恥ずかしいですよ。

なりたいものに憧れる、凡人の苦悩と葛藤

『僕のヒーローアカデミア』は、大半の人間が何かしらの個性(特殊能力)を持つようになった世界を舞台としたアニメです。

街に出没するヴィランと呼ばれる敵を倒すため、“ヒーロー”は職業として確立され、憧れる人も数多くいます。

主人公の緑谷出久(通称:デク)もヒーローに憧れる一人なのですが、他の個性的なキャラと違って、この時代では珍しい“無個性”の人物です。

何の特殊能力もないので、ほぼ一般人と変わりません。

医師からは「個性(特殊能力)がない」と告げられ、クラスメイトからも馬鹿にされますが、それでも子どもの頃から憧れてきた「ヒーローになる」という夢は諦めきれないまま成長していきます。

『僕のヒーローアカデミア』はあくまで架空の話ですが、デクが抱えているような憧れに対する悩みや葛藤って、私たちにも普通にありますよね。

「将来なりたいもの」があって目指してみたとしても、その過程で自分よりすごい人に出会ったり、自分の能力のなさを実感したりすると「自分じゃダメかも」と落ち込んでしまいます。

現実を突きつけられて、周りからも「無理」「できない」と言われると、諦めてしまいたくもなります。

ただそれでも、もがいて、前を向かずにはいられないこともあるんですよね。

現実的には「無理だ」と分かっていても、やらずにはいられないというか、そんな感じです。

個性がないデクが懸命に前を向き、憧れのヒーローを目指す姿には心を打たれます。

“無個性”だと思っている人にこそ、キャラの言葉が突き刺さる

『僕のヒーローアカデミア』のあらすじを知らず、途中から見た人であれば、ただ個性的なキャラクターが出てくるアニメとしか思えないかもしれませんね。

でも、注目してもらいたいのは、キャラのセリフやストーリーです。

“無個性”の主人公が、もがきながらもヒーローを目指すところや、個性的なライバルたちですら悩みを抱えているところとかですね。

たぶんこのアニメは第1話から見ないと、本当のおもしろさが分からないと思います(私はそうでした)。

『僕のヒーローアカデミア』をちらっと見ただけで、「ただの特殊能力ものか」と敬遠していた人は、Amazonプライムで無料放送されているうちに見てみるといいですよ。

まとめ

2021年の春には、『僕のヒーローアカデミア』のテレビアニメ第5期がスタートします。

私も第1話から見て初めて、『僕のヒーローアカデミア』のおもしろさが分かりましたよ。

Amazonプライムで無料公開されていなかったら、たぶんスルーしてたなぁ。危なかった…。